仮面浪人は休学するべきかどうか悩んでいる人も多いです。
そこで今回はE判定から仮面浪人で慶應義塾大学に合格した私が、仮面浪人は休学するべきかどうかを解説します。
↓慶應SFC合格に際して使用した参考書や勉強法をまとめたものです。
こちらは小論対策文です。結論:仮面浪人は休学しないでも合格する
私個人の考えとしては、仮面浪人は休学する必要はないと思っています。
なぜならば、私自身がきちんと仮面先の大学で進級できるほどの単位を取得する一方で、第一志望の大学にE判定から逆転合格できたからです。
しかし、これは私自身の場合であり、それぞれに状況が異なると思うため休学した時のメリットとデメリットを相互に比較しながら休学するべきかどうかを考えていきましょう。
仮面浪人が休学するメリット
仮面浪人が休学するメリットは以下です。
- 単位を落とす心配がなくなる
- 塾や予備校に通う時間ができる
- 人付き合いで悩まなくなる
それでは順番に解説します。
単位を落とす心配がなくなる
休学をすることで、大学の授業や課題に追われる心配がなくなります。
仮面浪人は大学の授業と受験勉強の両立が難しく、単位を落としてしまうリスクがあります。休学することで、このリスクから解放され、受験勉強に専念できます。
塾や予備校に通う時間ができる
休学をすることで、塾や予備校に通う時間を確保できます。
周りの受験生と同じ条件で勉強できるため、合格率も高まるでしょう。特に、1年間の受験期間中に効率よく勉強するためには、専門的な指導を受けることが重要です。
人付き合いで悩まなくなる
休学をすることで、大学の友人との付き合いから解放されます。
仮面浪人をしていると、友人との付き合いで時間を取られがちですが、休学することでそのような悩みから解放され、受験勉強に集中することができます。
仮面浪人が休学するデメリット
仮面浪人が休学するデメリットは以下のようになっています。
- 休学するための費用がかかる場合がある
- 仮面の意味がなくなる
- 人脈が失われる
それでは順番に解説します。
休学するための費用がかかる場合がある
休学するためには、国立大学を除いて費用がかかります。
私立大学では在籍料や設備費を払い続けなければならず、無駄な出費が増えることがあります。
休学費用は大学によって異なりますが、数十万円かかることもあるので、事前に確認しておくことが重要です。
仮面の意味がなくなる
休学を前提に仮面浪人をする場合、仮面浪人のメリットを活かせません。
仮面浪人の強みは受験に失敗しても次の学年に進級できることですが、休学するとこれが無意味になります。
最初から純粋な浪人として予備校に通う方が経済的にも効率的かもしれません。
人脈が失われる
休学をすると、大学で築いた人脈が失われます。
仮面浪人中に友人との付き合いを避けることで受験勉強に集中できますが、その反面、孤独になることもあります。友人がいれば心の支えになることも多いので、人脈を失うことは精神的に厳しいかもしれません。
休学するかどうかの判断
休学するかどうかの判断は、個人の状況や性格によって異なります。以下のような点を参考に、自分に合った選択をしてください。
- 受験勉強にどれくらい集中できるか
- 経済的な状況
- 大学生活への思い入れ
- 自分の性格
受験勉強に専念できる環境を作るためには、休学も一つの選択肢ですが、自分にとって最適な方法を見つけることが重要です。経済的な負担や大学生活の経験も考慮しながら、慎重に判断しましょう。
仮面浪人の休学理由書:正直に再受験と書くべき?
正直に再受験と書くべきか悩む方も多いですが、基本的には正直に書くことを推奨しつつ、状況や大学によって適切な表現を選ぶことが大切です。
正直に書くことのメリット
学事に好印象を与える
正直に書くことで、誠実さや責任感をアピールできます。これにより、学事からの信頼を得やすくなります。
説得力が増す
再受験という明確な目標があることで、休学の理由としての説得力が増します。具体的な目標があると、計画性や意志の強さを感じさせます。
将来の計画が明確であることを示せる
再受験後の進路についても言及することで、将来の計画が明確であることを示せます。これにより、休学期間中の努力が無駄にならないことをアピールできます。
正直に書くことのデメリット
大学によっては印象が悪い場合がある
再受験をネガティブに捉える大学もあるため、印象が悪くなる可能性があります。大学の方針を事前に確認することが重要です。
具体的な計画がなければ、説得力がない
再受験の具体的な計画がない場合、単に勉強時間を確保したいだけと捉えられ、説得力がなくなってしまいます。詳細な計画を立てることが重要です。
正直に書く際のポイント
大学の方針を確認する
大学のホームページなどで、休学制度や再受験に対する考え方を確認しましょう。大学ごとに方針が異なるため、事前のリサーチが必要です。
具体的な計画を立てる
再受験の具体的な目標や勉強計画を立てましょう。具体的な計画があることで、審査員に対して納得感を与えることができます。
熱意を伝える
再受験への熱意や強い意志を具体的に伝えましょう。情熱を持って取り組む姿勢をアピールすることで、信頼を得やすくなります。
大学への貢献意欲を示す
休学後も大学に貢献したいという意欲を示しましょう。これにより、大学側にとってもメリットがあることをアピールできます。
正直に書くのが難しい場合
学業不振などを理由にする
再受験以外にも休学が必要な理由があれば、そちらをメインに理由書を作成しましょう。
誠実さを保ちながら、別の理由を強調することで、休学の正当性を示せます。
再受験への意欲を別の形で示す
直接再受験とは書かなくても、将来の目標や学びたいことなどを具体的に書くことで、再受験への意欲を間接的に示すことができます。
いずれの場合も、誠実かつ丁寧に理由書を作成することが大切です。大学によっては、相談窓口が設けられている場合もありますので、不安な場合は積極的に相談しましょう。
休学時の面談時の理由はどうする?
休学する場合は「仮面浪人をするから」と正直に言う必要はありませんが、「進路に迷っている」という理由を面談で学事担当に告げるとよいでしょう。
学校にもよりますが、休学する理由を紙に書かされるか面談で質問される可能性が高いです。
一般的に以下のような場合につき休学が認められると言われています。
- 金銭面
- 病気
- 留学
しかし、これに該当しなくても休学できる場合もあります。実際に筆者の友人も「卒業を伸ばしたいから」という理由で休学ができていました。
そのため、「仮面浪人しているから」という理由で休学を申請するのではなく、「自分の進路に迷ったから」「自分探しの時間」と書いても認めれるでしょう。
正直に再受験のこと全てを話す必要はありませんが、現状に不満を持っていることを教授や学事に伝えればOKです。
ちなみに、個人的には前期は通ってみて後期に休学するという計画が、追い込み期間等も考慮して丁度良いと感じます。
仮面浪人は休学と退学ならどっちを選ぶか比較
休学
休学のメリット
- 受験勉強に集中できる
大学の授業や課題に追われることなく、受験勉強に専念することができます。 - 予備校や塾に通いやすい
既卒生・高卒生向けのコースに通ったり、平日に行われる授業を受けたりすることができます。 - 生活リズムを整えやすい
自分のペースで勉強時間を確保し、生活リズムを整えやすくなります。 - 精神的な負担を減らせる
大学での人間関係や学業のストレスから解放され、精神的に安定した状態で受験勉強に取り組むことができます。
休学のデメリット
- 学費がかかる
休学中も学費を納める必要があるので、経済的な負担が大きくなります。 - 卒業が遅れる
1年休学すると、卒業が1年遅くなります。 - 大学生活を経験できない
大学での友人との交流や課外活動など、貴重な大学生活を経験することができません。 - モチベーション維持が難しい
周囲に流されず、自分でモチベーションを維持する必要があります。
退学
退学のメリット
- 学費がかからない
退学すれば、学費を納める必要はありません。 - 早く再受験できる
休学するよりも早く再受験することができます。 - 浪人生活に集中できる
大学に通う必要がないので、浪人生活に集中することができます。
退学のデメリット
- 学位を取得できない
退学すると、その大学の学位を取得できなくなります。 - 再受験が不利になる
退学したことが、再受験時に不利になる場合があります。 - 精神的な負担が大きい
退学することで精神的な負担が増える可能性があります。
休学と退学、どちらを選択するかの判断
休学と退学、どちらを選択するかは、個人の状況や性格によって異なります。以下の点を参考に、自分に合った選択をしてください。
- 受験勉強にどれくらい集中できるか
- 経済的な状況
- 大学生活への思い入れ
- 自分の性格
受験勉強に専念するために休学するか、費用を抑えて早く再受験するために退学するか、それぞれのメリット・デメリットをよく考え、自分にとって最適な道を選びましょう。
もし休学して受験に失敗したら?
休学して受験に失敗したら、同じ学年をもう一度やり直すことになります。
大学1年の初めに休学したら、次の年にもう一度大学1年を同じ学校でやらなければなりません。
仮面浪人の場合は、進路が安定していることがメリットですが、もう一度同じ大学で1年からやり直すとなると、自分の精神的なダメージはかなり大きいです。
この苦しみに耐えられるのかを考えるとよいでしょう。むしろ失敗して大学2年生になって学生生活を送る方が、未練なく過ごせるかもしれません。
後期だけ休学して仮面浪人する手もあり!
1年の春学期だけ大学生として過ごして、秋学期は休学して受験勉強に集中するという作戦もあります。
受験直前に集中して勉強ができるので合格の確率が高まるというメリットがあります。
そして、もし仮面浪人に失敗したとしても、1年の秋学期扱いなので他の人とズレて学生生活を送ることができます。
だから「あいつ、仮面浪人に失敗した」などといった噂に巻き込まれることもなく、精神的なダメージも少ないでしょう。
まとめ
今回は仮面浪人は休学をするべきかどうかというテーマでメリットとデメリットを比較していました。
どちらがいいのかは人それぞれ違うので一概には言えませんが、筆者的には「別に休学をしなくても合格する」というのが持論です。
失敗しても進学可能な仮面浪人であるというメリットを活かして受験することをおすすめしますが、休学した方が学力が上がると思うのならば迷わず休学するべきです。
ぜひ、参考にしてみてください。
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